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MAMP環境でconcrete5をコマンドラインからインストールする

Posted by admin at 8:55 日時 2012/03/26

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オープンソースのCMS「concrete5」をコマンドラインからインストールする方法のメモです。

まず、最新のconcrete5のソースをconcrete5日本語公式サイトのダウンロードページから入手します。

http://concrete5-japan.org/about/download/

ダウンロードしたzipを解凍して、MAMPのドキュメントルートに移します。今回はhtdocs直下にフォルダごと設置しました。フルパスはこのようになります。

/Applications/MAMP/htdocs/concrete5.5.1.ja

この状態でアクセスすると、環境チェック画面になります。初めてインストールされる際は、インストールに問題ないか確認しておきましょう。

次に、コマンドラインインストールPHPをGithubから入手します。

https://github.com/concrete5/concrete5-cli/

ダウンロードしたinstall-concrete5.phpをMAMPのドキュメントルートに移します。今回はこちらもhtdocs直下に設置しました。フルパスは以下のようになります。パーミッションを755など実行権限を忘れずに与えておきましょう。

/Applications/MAMP/htdocs/concrete5-install.php

次にinstall-concrete5.phpをテキストエディタで開き、先頭行を変更します。初期状態ではこのようになっています。

#!/opt/local/bin/php

これを以下のように書き換えます。これはMAMP2.0でPHP5.3を使っている場合です。環境に合わせてPHPのパスは違いますので、MAMPのフォルダの中を確認してください。

#!/Applications/MAMP/bin/php5.3/bin/php

次にターミナルを開きます。まずMySQLのデータベースを作成しますので、MAMPのbinディレクトリーに移動します。

cd /Applications/MAMP/Library/bin

その後MySQLにアクセスします。

./mysql -u root -p

concrete5の動作用にデータベースを新規作成します。文字コードの指定も忘れずに。

mysql> CREATE DATABASE `c551ja` DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;

データベースが作成できたらMySQLを終了します。

mysql> \q

次にinstall-concrete5.phpでインストールを行うのですが、そのまま実行するとOS付属のPHPが呼ばれてしまうので、MAMPのPHPが使われるようにパスを通します。これもお使いの環境によって異なります。

PATH=/Applications/MAMP/php5.3/bin:$PATH

次にinstall-concrete5.phpを設置したディレクトリーに移動し、

cd /Applications/MAMP/htdocs

install-concrete5.phpに各種オプションを与えて実行します。–dbで始まるオプションはデータベースへの接続情報です。–admin-passwordは管理者アカウントのパスワード、–admin-emailは同じく管理者アカウントのメールアドレスです。–starting-pointはインストール時に選択するサンプルデータです。–targetはインストールするconcrete5があるディレクトリーを指定します。–siteはサイト名です。

./install-concrete5.php  	 --db-server=localhost  	 --db-username=root  	 --db-password=homuhomu  	 --db-database=c551ja  	 --starting-point=standard  	 --admin-password=homuhomu  	 --admin-email=example@notnil-creative.com  	 --target=./concrete5.5.1.ja  	 --site=concrete5デモサイト

エラーが表示されなかったら作業完了ですので、concrete5を設置したディレクトリーにブラウザーからアクセスしてみましょう。すると、インストールプロセスが自動的にスタートします。

しばらく待つとインストール完了です。

この方法を使えば、concrete5をインストールする際に毎度毎度インストール画面から必要な情報をタイプして入力する必要がないので、ローカルでたくさんconcrete5のテストを行う方は便利だと思います。また、–starting-pointオプションでインストール時のサンプルデータを指定できますので、オリジナルのテーマとオリジナルの初期コンテンツでサンプルデータを用意しておけば、セットアップ済みのサンプルサイトをすぐに立ち上げることが可能になります。

今回のコマンドラインインストールの方法はconcrete5.orgにて紹介されているHow-Toに基づいています。すべてのオプションはこちらのページを参照してください。

Install concrete5 from the Command Line

また、MAMPで動作させるにあたって下記の記事を参考にしました。ありがとうございます。

MAMPのMySQLをターミナルから動かすステップ その1

MAMPでPHP CLIを使うための覚え書き


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