Blog

どのCMSに取り組むべきかは、自分がどこに立っているかで決めたらいい

Posted by admin at 20:19 日時 2014/04/30

CMSの対立を煽る人って。』を読んで、CMSの選び方が他人任せの人が多いのかなぁ、と思ったので、とりとめのない便乗記事を書いています。WordPressをやってた人がconcrete5に手を出したら浮気ですか?って…。そういう人は、自分で選ぶと言う気がそもそもないんじゃないのかな。

とか偉そうに書き始めましたが、私自身、たくさんのCMSを経験して比較したことがあるわけではなくて、Movable Type(バージョン3系の頃)、WordPress(バージョン2系の後半から3系の前半の頃)、Xoops、Ploneくらいしか仕事で納品するプロジェクトで使用したものはないです。とはいえ、オープンソースカンファレンスなどのイベントではできるだけ他のCMSのブースの説明を聞いて、それぞれのCMSの特色なども勉強するように心掛けています。

さて、それらのCMSと比べて、いま自分が一生懸命やっているconcrete5はやっぱりすばらしい、のか。…実は、

concrete5が他のCMSと比較してダントツ良いと思ったことはないです

というか、機能で比較していけば、世の中にはライセンス料だけで数千万かかるCMSだってあるわけで、トータルの機能の充実度とかサポートの手厚さで比べたら勝てるわけないし。あと、普及率で言えばWordPressの1強が崩れることなんて当分、ありえないでしょうね。

それらと比べてなぜconcrete5をやっているかと言えば、自分の仕事に使うのに向いていたってだけです。Web制作業界の中での自分の立ち位置にフィットしていた。要は自分にとって一番バランスが取れているCMSだったということです。

でも、自分の仕事に向いているかどうか、という基準こそ、B2BでWeb制作を仕事をしている人がどのCMSを使うべきかを考える時に、最も重要な基準だと思うのですよ。

あなたは何でメシ食ってる人なんですか?

ということですよね。ぼくはデザインもできないし、HTMLもそんなに好きじゃないし、かといってばりばりのプログラマでもないので、主にディレクターという領域で仕事をしてきました。ディレクター目線で考えるなら、concrete5はおすすめです。なぜなら

CMSのほぼ全ての機能をマウス操作で使用できる

functions.phpに書くとか、プラグインを入れたら挙動が変わるとか、そういうCMSだと、ディレクターは何もできないじゃないですか。客先に行って話をしていて、ささっとその場で設定を調整できる方が、何と言うか客からの見栄えがいいですよね。帰ってエンジニアに確認します、と言うより。

また、コンバージョンなどの数字を見ているディレクターであれば、運用時にちょっとコンテンツの表現や順番を変えたい、メタタグを調整したい、と思うことが多々出てくると思いますが、それも自分でできると言うのは大きいです。

さらに、クライアント担当者のやる気があれば、クライアント担当者自身で、concrete5を使いこなし自在なサイトの更新、運用が可能になります。もちろん、単に既存ページの文字修正とか、ニュース記事の追加などはどのCMSでもかんたんにできるでしょう。でも、サイトマップ構造を組み替えてサイト全体のコンテンツ構成の改善を行なったり、同じ1ページでもより成果の上がるコンテンツに変えていこうと言うなら、単に文章を打って公開ボタンを押せばいいというわけには行きませんので、その点、自由度の高いconcrete5の編集モードは強力な味方になってくれると思います。

デザインと機能、コンテンツの3つが分離している

ということは、それぞれ別の外注先に出せると言うことです。デザイナーにテーマを作らせながら、プログラマに独自機能を持つブロックタイプを開発させつつ、ライターに編集モードでコンテンツを入れさせる、ということがやりやすい。これもディレクター的に嬉しいポイント。

コンテンツマネジメント機能

完全なページごとの編集履歴管理機能やロールバック機能、高機能なファイルマネージャー、詳細な権限機能、柔軟なユーザー管理機能、ワークフロー(査閲)機能…。このあたりのいわゆるCMSっぽい機能がちゃんとしていると、それらの機能をもとに、Webサイトの運用体制をこんな風に改善しましょう、あるいはCMSを導入することでウェブサイトのコンテンツをこんな風に改善して行きましょう、という提案がやりやすくなります。

オープンソース

大金を払わなくても自由に使える。個人で勝負するなら嬉しいポイントですよね。新規参入するにもハードルが低いです。

基本英語で日本語対応できている

個人的なポイントなんですが、英語圏のプロダクトの方が進化が早いし情報もたくさん入ってくるので取り組むに値すると思います。西欧圏でもドイツのプロダクトとかだと、ドイツ語読めなくてギブ…。国産CMSも良いのが色々ありますが、自分のクライアントでは他言語サイトを作りたい人が割といるので、ちょっとナシかなと。

これらはあくまで個人的に思うCMSの選び方です。でも、これが絶対の基準ではないと思います。

ひとつだけのCMSに取り組むんじゃなくて、できるだけたくさんのCMSを知りクライアントに最適なCMSを提案できるのが一番だよ

という方もいます。その方は、最適なCMSを提案するというのがご自分の仕事の領分に合っているんだと思います。それなら、どれかひとつに絞って深く知るのは他の人に任せた方がいい。

いくつもCMSをやる必要はない。WordPressだけでOK

という方もいます。その方は、ひとりで制作を完結できるくらいの規模の仕事が得意分野で、自分のデザインを再現するのに一番扱いやすいCMSを求めているのかもしれません。でも、それが自分の仕事の領分なんだったらそれでいいと思うんですよね。ひとりで完結したいのに、わざわざ大規模なCMSを使う必要はない。というか、CMSじゃなくて静的HTMLジェネレーターでいい場合もある。

いろんな人が、それぞれ自分の立ち位置で勝負したらいい

と思うんですよね。concrete5も、デザイナーこそ取り組むべきCMSだと言ってる方もいますし、アジャイル開発するのに最良の選択肢のひとつだ、と言ってる方もいます。勉強会などで色んな方が、私のビジネスの視点からはconcrete5をこんな風に活用できます、という考えを発表していただけると、参加していてとても楽しいです。

concrete5関西勉強会に参加されているデザイナーさんで

自分のビジネスが成り立つ「立ち位置」をどこに持って来て情報収集を開始するか?というところが早くつかめるのがいいコミュニティだ

と言っておられる方がいて、まさにそうだなと思います。

次回の第26回大阪勉強会はたくさんの方が参加される予定ですが、その方たちにぜひ自分の立ち位置にとって「使える」のか?自分はこのCMSを「売れる」のか?というところのヒントを持ち帰ってもらえるような内容にできたらいいなと思っています。ので、参加してね!(定員間近だけど)

まあ、自分のビジネスが成り立つ立ち位置とは何か、ってのも難しい問題ですので、仕事が来やすいCMSを選ぶと言うのも、充分アリだと思いますよ。

あとは、将来性かな

未来ばっかりは、誰にも分からないのですが、concrete5の将来性を決定づけるのは、コミュニティ全体で大変な労力を払って開発している次のメジャーバージョンの完成度によると思います。こちらの情報も、随時ブログなどで発信していこうと思っています。


Share this entry

Blog Entry Topics