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書き始めはconcrete5を始めるなら今ですよという話だった雑文

Posted by admin at 20:41 日時 2014/08/22

Facebookに書きかけていた雑文ですが長くなったのでこちらで。最近、身の周りで、WordPressでさえ理解していないのだから、まだconcrete5に手を付けるときではない…と言う声をよく耳にします。でも、WordPressをマスターするのなんて、そうそうできることじゃないですよ。当ブログのこんな記事こんな記事を見ていただいてもいいですが、WordPressを深く理解するのはそれなりに大変です。

これはWordPressが難しいとかconcrete5がかんたんだという話に誤解していただきたくないのですが、考え方としてCMSの設計や構造について「理解しなくてもいい」と思うんですよね。むしろ「使える」ということが大事ではないかと思います。

WordPressであれば、テンプレート階層と言うものがあるんだな、WP_Queryにパラメーターを渡せばデータが取れるんだな、ループ内で関数を書けばその投稿のデータが表示できるんだな、なるほどね〜ふむふむ〜ワカッタ〜くらいで使えばいいと思うんですよ。「データベース構造を知ることが理解の鍵だ」って言う方がいらっしゃいますし、そりゃ理解するには鍵でしょうと思うんですが、デザイナーさんがWordPressを理解する必要性って全く感じないんですよね。使えりゃいいでしょうと。

concrete5も、エリアと言うものがテーマに記載されていて、その中にブロックがあって、ブロックのテンプレートはオーバーライドで変更できて、デフォルトテンプレートを改造すればなんとかなりそう、その程度の知識で大丈夫。やはり深く理解しようと思えばデータベース構造の把握が鍵になりますが、concrete5はテーブル数が200近くあります。WordPressの10倍くらいですね。これ、理解したいデザイナーさんいらっしゃいます?

プログラミングに必要な生得的な資質があるという研究があって、その後、一概に生得的とは言えないと言う話になっていたかと思いますが、どんな資質かと言うと「あるルールをそういうものだと思って深く考えずに受け容れる能力」「覚えたルールが間違っていたら覚えたルールを更新(アップデート)していく能力」らしいんですね。この能力を鍛えるには、逆にひとつだけやってちゃダメだと思います。WordPressだけを覚えてそのルールでWebアプリケーションというものを理解したと思ってしまうと、WPは今のPHP界では非常にマイナーな部類の作り方をしているアプリケーションですから、他のに取りかかった時点でショートしてしまうかもしれません。それで「せっかく理解した真髄が通用しない!?もうイヤ!」ってなってしまうともったいない。「理解できてないけど使える」くらいのバランスがちょうどいいんだと思います。そうすると新しいものが出てきても「だいたいルールは分かった、多分使える」くらいのメンタルで取りかかれます。

というか、Web制作者であれば、理解すべき仕事の「真髄」ってお客さんへの提案方法とかプロジェクトの進め方とか、そっちだと思いますので、Webアプリケーションなんて色々カジュアルに使い回せばいいとおもうんですよね。


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