WordPress使いのためのconcrete5(CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」)フォローアップ
Posted by admin at 19:17 日時 2015/02/27
この記事は、2015年2月19日に開催されたCPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(19)「WordPress使いのためのconcrete5」のフォローアップです。申込開始後すぐに定員となり、キャンセル待ちも出まして、参加できなかった方には動画の配信もあると告知していたのですが、トラブルで配信も停止してしまい申し訳ありませんでした。当日はconcrete5への注目度の高さを肌で感じることができました。何度か東京でイベントを開催し、concrete5の概要はお伝えしてきましたが、今回はすでにWordPressを使っている制作者に対して、具体的な話をしてくださいというオファーでした。貴重な機会をくださった鷹野さん、ありがとうございます。
当日の資料と録画がありますので、参加できなかった方はぜひ、ご覧ください。
WordPress使いのためのconcrete5入門
concrete5 サイトの作り方。WordPress との違い
アンケートの質問に回答
以下は、終了後に記入いただいたアンケートへの回答です。
concrete5初心者がハマりやすいポイントとは?
コンテンツの作り方の発想が違うということが一番だと思います。ブロックを並べるという発想は割とすんなり受け容れていただけるのですが、ページ数の多いコーポレートサイトなどを管理するには、ページタイプとコンポーザーというconcrete5ならではの機能を理解することが必要になります。この2つは、理解するのが最初は大変でした、とユーザーグループの方はみんなおっしゃいますね。具体的には、ぜひ勉強会に参加していただければ、生の声を聞くことができるでしょう。
また、concrete5の内部でキャッシュの仕組みを持っており、正しく作っているはずなのに反映されないという時はたいていコレが原因です。フォーラムでの回答でも「キャッシュをクリアしましたか?」というのが定番になっています。
レイアウト機能は使いやすそうだが、3等分やpx指定などが必要な場合は?
concrete5のページテンプレートでは、エリアをいくつでも作ることができます。レイアウト機能は便利ですが、仕事ではあらかじめきっちり決めてHTMLとCSSでコーディング済みのレイアウトに、エリアをはめ込むことも多いですね。
また、バージョン5.7からグリッドフレームワークに対応したのでレスポンシブなグリッド対応はやりやすくなりました。BootstrapやFoundationといったグリッドフレームワークに準拠したレイアウトを、編集モードで画面から作って行くことができます。
細かいデザインの調整はできるのか?
concrete5のテーマは非常にシンプルですが、細かいデザインはブロックテンプレートで調整して行く形になります。もともと制作会社が開発したCMSで、主に使っているのもWeb制作のプロです。デザインの再現に関しても、妥協はありません。
バージョンアップのリリース間隔はWordPressより多い?少ない?
concrete5の直近のリリースは…
5.7.3: 2014/12/19, 5.7.2: 2014/8/24. 5.7.1: 2014/8/17, 5.7: 2014/9/12
WordPressの直近のリリースは…
4.1: 2015/1/17, 4.0: 2014/9/4, 3.9: 2014/4/16
5.7.2のリリースがイレギュラーで早くリリースされましたが、基本あまり変わらないと思います。
サーバー環境について、WPにない注意点は?
concrete5のリッチな編集モードは、それなりにメモリを食います。一般の訪問者向けの表示速度は、標準機能のキャッシュ機能で改善できますが、編集モードが遅いと、編集しやすいというconcrete5の良さを活かせません。サーバーはそれなりに性能は良いものを選びたいところです。
自由なレイアウトによって、ソースコードが汚くならないのか?
CMSの場合完璧なソースコードからはどうしても離れるかもしれませんが、concrete5はエディタにdivを書かない文化ですので、逆にキレイになると思います。
他のデータベースとの連携はできる?
concrete5から任意のデータベースに接続するという記事を書いていますので、ご参考まで。
静的なランディングページとの共存はできる?
concrete5のページテンプレートは、かなり柔軟です。また、ページごとにテーマを切り替えられると言うのが強みです。ヘッダーとフッターはサイト全体と共通で、中身は完全に別なテーマを作り、ランディングページを作るという運用はよくやりますし、ヘッダーとフッターすら共通ではない、上から下まで新規のテンプレートも可能です。
他にもご質問があれば、ぜひコメント欄にお寄せください。
(写真撮影:飯田昌之)